無電化地域を照らす2つのプロジェクト d.lightとPanasonic

2014 / 4 / 3 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

世界で約13億人。

この数字は、依然安定した電気へのアクセスを
もたない人たちの数を表しています。

そうした人々が明かりにアクセスできるようにと、
国連環境計画(UNEP)によるEn.lightenイニシアチブ
や世界銀行によるLighting Africaなど、
各種のイニシアチブが国際機関主導で展開されていますが、
民間における取り組みにも注目が集まっています。

1つ目に紹介するのは、太陽光で発電する照明機器を製造し、
人々に届けることをミッションとしている
d.lightという2007年に立ちあがった社会的企業です。

アフリカ、中国、南アジア、米国に配送拠点を持ち、
これまでに60ヶ国で約3000万人の生活向上を支援してきました。
この数字を2020年までに1億人に伸ばすとの目標を掲げています。

同団体の創業者をはじめとする3名は、先日発表されたシュワブ財団による
Social Entrepreneurs of the year 2014にも
選出されました。
(日本人ではこれまでにTable for Twoの小暮さんや
社会福祉法人伸こう福祉会の片山さん、足立さんが選ばれています)

もう1つはPanasonicによる取り組みである「ソーラーランタン10万台プロジェクト」です。
こちらは2012年にスタートし、創業100周年となる2018年までに
10万台をアジア・アフリカの無電化地域に
NPOや国際機関と協力して届けていきます。

このソーラーランタンはサンヨー時代からのノウハウを活かして
改良が重ねられ、ミャンマーを初め各地での販売も始まっています。

経済的に購入が可能な人には買ってもらい、
買うことが困難な人には寄贈するという
事業と社会貢献の両面からのアプローチで取り組みを進めています。


プロジェクトメンバーが想いを語る動画

ソーラーランタン10万台プロジェクトは日経ソーシャルイニシアチブ大賞のファイナリストに選出され、
またDeNAがホームラン1本につき明かりを寄贈するプロジェクトでも
このソーラーランタンが利用されるなど広がりを見せています。

このプロジェクトには私たちもコミュニケーションの部分で協力をさせていただいており、
先日インドネシアの無電化地域にも取材で同行する機会をいただきました。

実際に目で見る「明かりがない」ことによる健康面や経済面への弊害は想像以上に大きく、
人々が貧困を脱出していくためにもこうした再生可能エネルギーによる照明機器の普及は
非常に重要なテーマであることを実感しました。

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