米国ドラッグストアCVS Caremark、タバコの取り扱い中止を発表

2014 / 3 / 1 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

「今後店舗でのタバコの販売を中止します」

全米で約7600店舗を展開する同国2位の
ドラッグストアチェーンCVSケアマーク(CVS Caremark)は、
2014年10月1日以降自社の店舗で
タバコ販売を取りやめる旨を発表しました。

CVS Caremark to Stop Selling Tobacco at all CVS/pharmacy Locations
http://info.cvscaremark.com/newsroom/press-releases/cvs-caremark-stop-selling-tobacco-all-cvspharmacy-locations

「私たちが目指すのは人々が健康になることです。
タバコの販売は会社の目的にそぐわず、
取り扱い中止はお客様にとっても会社にとっても正しい判断です。」
とトップのLarry Merlo氏は語っています。


http://info.cvscaremark.com/cvs-insights/cvs-quits

米国では毎年喫煙により48万人以上が亡くなっています。
成人の喫煙率は65年の42%から現在は18%となっていますが、
減少率は過去10年下げ止まっています。

米国医師会をはじめとする医療系団体は以前から
ドラッグストアからのタバコ撤去を要望しており、
米国のドラッグストアチェーンで初めてとなる
同社の決定はオバマ大統領からも賞賛を受けました。

CVS Caremarkは同時に
店舗やオンラインでの情報発信など
全米で禁煙をサポートする啓発プログラムを
今春より展開していくとしています。

陳列棚からタバコを撤去することによる
売上への影響は、20億ドルと推定されています。

それでも、今回の発表により、同社が
「人々の健康を支援する」というブランドイメージを
全国に発信できた意味は大きいと言えます。

下記のWIREDの記事では、
iPhoneをかざすだけで商品の検索・購入ができるアプリなど
Amazonが進めている「オンデマンド」購入に対抗するためにも、
CVS Caremarkが自社のブランドイメージを「健康」によせて
差別化する必要性があり、その手段としても効果的であると考察しています。
参考:「巨大ドラッグストアのタバコ販売停止、理由はアマゾン

同社の決定は、慢性的な疾患の減少や
医療費の削減といった人々や社会への価値創造という点からも、
会社にとっての長期的なブランド価値創造という点からも、
CSV(共通価値の創造)の一つの事例と言えます。

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