欧日 社会起業×障がいの先進事例

2014 / 2 / 7 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa


photo by BIJU K JOY

欧州の「社会起業と障がい」を対象としたアワード
The 1st European Award for Social Entrepreneurship and Disability:
Promoting Social Investmentの受賞結果が発表されました。

Winner of the 1st European Award for Social Entrepreneurship and Disability announced

障がいをテーマにした社会起業、
あるいは障がいを持った社会起業家による
革新的な取り組みを発掘し広く社会に認知することを目的に、
スペインのONCE財団が欧州社会基金(European Social Fund)と
連携して進めるCSRと障がいに関するネットワーク
CSR+D(European Network for Corporate Social Responsibility and Disability)が主催したものです。
昨年10月に募集が開始され、12カ国から44の応募がありました。

最優秀賞は、オーストリアの起業家による
Career Moves“プロジェクト。
障がい者の雇用促進に向け、インターネットを通じて
求職者と企業をマッチングする事業を展開しています。

もう1つ評価の高かったプロジェクトが、
ドイツの起業家による”Wheelmap Education Program”。
車イスでも利用しやすい公共空間のあり方について
学ぶことができるオンラインのプログラムを作成し、
子どもや若者を対象とした教育に取り組んでいます。

現在、欧州議会で進んでいる大手企業に
非財務情報の開示を義務付ける法案では、
ダイバーシティの開示項目の1つに障がい者の雇用数が含まれており、
障がい者の社会参画への取り組みが今後さらに進んでいきそうです。

一方で日本で、この分野で注目されている企業の1つが、
障がい者を積極的に雇用し、ネットワークエンジニア派遣や
システム構築事業を展開するアイエスエフネットです。

私も2回ほど渡邉社長のお話を伺ったことがありますが、
同社の先進的な取組みは高い評価を受けています。
そうした周囲の後押しも受け、2020年までの雇用目標を定めた
FDM雇用創造宣言の前倒しを昨年発表しています。

アイエスエフネットグループ FDM雇用創造宣言改定のお知らせ
http://www.isfnet.co.jp/release/2013/0501.html

改訂の内容は以下の通り。

・2016年までに障がい者を1000人雇用する
※現在のグループ全体の社員数は約2900名

・月額25万円の「平均」給与を支払う
※障がい者の平均月額賃金は
・身体障がい者:25.4万円
・知的障害者:11.8万円
・精神障害者:12.9万円
・就労継続支援A型事業所:7.2万円
・就労継続支援B型事業所:1.3万円
障害者白書 平成24年版より)

日本でも昨年、障害者総合支援法が施行され、
国際的な障害者の権利に関する条約の批准も実現しました。
依然課題はありますが、これから様々な変化が起きていくことを期待します。

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