生産者とつながるものづくり 良品計画の貧困削減プロジェクト

2013 / 6 / 6 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

バングラデシュで発生した工場火災を受け、
同国政府と大手グローバルアパレル企業が
5年間の安全対策協定を結ぶことになりました。

工場の独立機関による立ち入り検査の実施・結果の公表や、
防火対策への資金拠出などを求める内容となっており、
H&M、Zara、Calvan Kleinなどのブランドや
Tesco、Primarkなどの小売メーカーが参加を表明しています。

Fashion chains sign accord to help finance safety in Bangladesh factories
http://www.guardian.co.uk/world/2013/may/13/fashion-chain-finance-safety-bangladesh-factories

規模は異なりますが、サプライチェーンにおける取組みとして、
生産者とのつながり方で最近気になったのがこちらの事例。

1つはフェアトレード・オーガニックブランドを展開する
米国のINDIGENOUS。
http://www.indigenous.com/

携帯のショートメッセージを通じて
現地の労働者から直接アンケート調査ができる仕組み整えたり、
商品のタグにQRコードをつけて消費者が
生産者情報を確認できるようなシステムを作っています。


(写真はいずれも同社リリースより)

もう1つが、無印良品を展開する良品計画。

以前紹介した、カンボジアでのクメール伝統織物研究所との天然染めプロジェクトなどの
「キルギス、ケニア、カンボジアの生活雑貨の開発と
生産者育成による貧困削減プロジェクト」が、
国連開発計画(UNDP)が主導する
「ビジネス行動要請(Business Call to Action、BCtA)」に承認されました。

国連開発計画(UNDP)が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」の取り組みとして承認
http://ryohin-keikaku.jp/news/2013_0603_02.html
Lifestyle brand MUJI to develop local handicraft producers in Cambodia, Kenya and Kyrgyzstan
http://www.undp.org/content/undp/en/home/presscenter/pressreleases/2013/06/02/lifestyle-brand-muji-to-develop-local-handicraft-producers-in-cambodia-kenya-and-kyrgyzstan-/

BCtAとは、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に向け、
企業のビジネスベースでの参画を促す世界的なイニシアチブです。
http://www.businesscalltoaction.org/

昨年スタートしたカンボジアでの天然染めの取組みは、
2015年までに現地に藍の生産地と染物工場を建設し、
新しい生産ラインと300人の雇用を生み出すとしています。

またキルギスやケニアでの取組みでは、
JICAが展開している一村一品運動と連携し、
村の特産物を生かして羊毛フェルトケースや
ソープストーンなどの商品を開発、販売しています。


(写真はいずれも同社リリースより)

生産者が尊重されるものづくりのあり方として、
いずれも注目したい事例です。

バングラデシュのその後の状況や企業の取組みについては、
また回を改めてご紹介したいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Sustainability Frontline もっと学びたい方へ

この記事で取り上げたテーマについてより詳しく知りたいという方は下記よりご連絡ください。より詳しい内容理解 / 勉強会でのライトニングトーク / 社内セミナーでの話題提供など、一緒に学びを深める機会を作っていきたいと思います。

お名前
メールアドレス
企業名、団体名
詳しく知りたい内容など

プライバシーポリシーに同意する