Sustainability Frontline
「これからの都市における木造・木質建築」 竹中環境シンポジウム
photo by Syahmir
竹中工務店が開催した環境シンポジウム2012に
お誘いをいただき、参加してきました。
テーマは「これからの都市における木造・木質建築」。
有識者による講演と、2009年より毎年実施されている
社内コンペの最終選考の2部構成です。
「竹中環境シンポジウム2012」開催
http://www.takenaka.co.jp/event/2012/09/02/index.html
いわゆる伝統的・慣習的な利用だけでなく、
これからは新しい素材として「木」をとらえていく。
たとえば集合住宅やオフィスビル、
学校や工場、体育館や美術館に使用していくには、
どうしていったらいいか。
燃えない木。柔らかい木。腐らない木。
色んな技術が出てきていて、
中高層建築や耐火木造建築も技術的には可能になっています。
例)耐火集成材「燃エンウッド®」
http://www.takenaka.co.jp/solution/needs/wood/service01/index.html
一方で、現実に普及に取り組もうとすると、
法規制やコストと環境メリットなど、
様々な課題が蓄積しています。
社内コンペで最優秀作品を受賞したのは、
大阪・御堂筋のオフィスビルの上に
地上31mの木造住宅地を建設する「屋上木化」。
この社内コンペ、過去には
「人と人、人と自然の良好な関係を考えた次世代の建築」
「震災に関する提案・提言」
といったテーマで開催されており、毎回100件前後の応募があるとのこと。
どの作品も想像力を刺激されます。
木に対する取り組みはまだ始まったばかりで、
建設業が取り扱うテーマとしてはむずかしさもありますが、
今後の展開に期待したいと思います。
Sustainability Frontline もっと学びたい方へ
この記事で取り上げたテーマについてより詳しく知りたいという方は下記よりご連絡ください。より詳しい内容理解 / 勉強会でのライトニングトーク / 社内セミナーでの話題提供など、一緒に学びを深める機会を作っていきたいと思います。