家事労働者も労働者! 2013年に家事労働者条約発効

2012 / 9 / 26 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

家事労働者の労働者としての基本的な権利を保護する
「家事労働者条約」が2013年9月5日に
発効されることとなりました。

掃除や洗濯、子どもの世話など、
家庭内の雑事全般を担うのが家事労働者です。

女性の家事労働者をメイドと言ったりもしますが、
言葉の響きとは裏腹に、その労働実態は過酷です。

家の中という外部から隔離された環境であること。
女性や子ども、移民など立場の弱い人がなることが多いこと。
使用者が一般の家庭であること。

などの状況により、
労働・社会保障法の適用対象外になりがちで、
過酷な労働を強いられています。

今回発効した条約の正式名称は
「家事労働者の適切な仕事に関する条約(仮訳)」。
http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/standards/st_c189.htm

条約では、家事労働者を労働者と認定し、

一般の労働者と等しい労働時間、
最低でも連続した24時間の週休、
現物払いの制限、
雇用条件の明示、
結社の自由や団体交渉権

などの権利を認めています。
また、児童や移民など追加的なリスクにさらされる
可能性がある労働者については、
特別の保護措置も規定しています。

日本では家事労働者を利用している割合が低いですが、
ILOの最近の推計では、家事労働者は世界全体で約5,300万人。
ただし目につかないことも多いため、最大で1億人はいるとされています。
家事労働者の約83%を女性や少女が占め、移民の割合も多いです。

2011年のILO総会で採択され、
現在批准しているのはウルグアイ、フィリピンの2ヶ国。
さらに多くの国の批准が待たれます。

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