女性取締役の登用、株式リターンに反映 クレディ・スイス調べ

2012 / 9 / 8 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

Diversity für mehr Innovation
image by Tanja FÖHR

経営陣への女性登用が企業価値向上に寄与する。
そんな調査結果を、クレディ・スイス・
リサーチ・インスティチュートが先月発表しました。

女性取締役の有無と株価との関係について分析した報告書
“Gender diversity and corporate performance”
によると、女性取締役を登用した企業の株価は、
そうでない企業に比べて、高い数値を示しているとのことです。

“Gender diversity and corporate performance”
https://infocus.credit-suisse.com/data/_product_documents/_articles/360157/
cs_women_in_leading_positions_FINAL.PDF

今回の調査では、2360社の2005年から2010年の業績を分析。

それによると、女性取締役が1人以上いる企業の株価は、
そうでない企業の株価に比べて、
時価総額100億米ドル以上の企業で26%、
それ未満の企業で17%上回ったそうです。

また、自己資本利益率(ROE)についても、
女性取締役のいる企業は16%であるのに比べ、
そうでない企業は12%。

レバレッジ比率の低さ、平均成長率の高さでも
同様の傾向となっています。

特に金融危機以降の2008年以降で差が顕著とのこと。
女性取締役の導入がリスク回避志向に傾く、
などの声はあるものの、明確な因果関係は示されていません。

女性取締役の登用はまだ低い状態ではありますが、
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに
入っている企業で女性取締役がいる割合は
2005年末 41% →2011年末 59%と増加しています。

また過去5年間で、
7カ国で女性取締役の登用を義務づける法律が導入され、
8カ国が非義務的な目標を定めています。

状況は変化しつつあります。

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