世界第二位法律事務所の社会責任レポート

2012 / 2 / 5 | 執筆者:koba

“Our CR vision is to be the number one socially and environmentally responsible law firm.”

世界第二位の規模の法律事務所が、
「社会、環境責任でナンバーワンの法律事務所になること」をビジョンに掲げています。

ロンドンを本拠に世界27カ所にオフィスをもつ、
Freshfields Bruckhous Deringer(フレッシュフィールズブルックハウスデリンガー)。

2011年時点で、従業員は約5000人、売上は約11億ポンド(約1300億円)。

法律事務所として世界で初めて、GRI(Global Reporting Initiative)による監査を受けた社会責任レポートを発行。
その後も開示範囲を広げながら発行を続けています。

2011年度のCR(社会責任)レポートを見てみると、
コミュニティ・プロボノ活動、従業員・多様性、環境・気候変動、ビジネスと倫理など幅広くカバーし、パフォーマンスも詳細に開示しています。

レポート全文(英文)

サマリーレポート(英文)

社会責任戦略の特徴は、
・プロとしてのスキルをより良い活動のために使う
ということ。

具体的には、プロボノ(専門家としての無料のサポート)として
二つの大きなテーマに取り組んでいます。

・法の支配(rule of law)
人権を促進し、公正へのアクセスがない人を支援する

・国連ミレニアム開発目標(MDGs)
貧困、不平等、気候変動、健康などの分野でMDGsの達成に寄与する

具体的な活動として、個人の避難民の保護から、国際的なNGOであるSave the Childrenの再構築の支援、オックスファムモスクワ事務所の雇用や財務面での支援などについて報告しています。

2010-11年度には約37000時間のサポートを提供したといいます。

こうしたプロボノその他のコミュニティサービスに関するパフォーマンス指標

・49743時間の貢献
・39%の従業員がプロボノまたは地域プログラムに参加
・管理コストを含むコミュニティへの貢献額(879万ポンド=約10億円)

同社によると、ロンドンオリンピックの公的法律サービスプロバイダーに選定された理由の一つに
社会責任の取組みがあるようです。

特に専門性の高い従業員を抱える企業にとって、
従業員がその能力を市民社会に提供する機会を整えることは、
組織に優秀な人材を引きつけ、また結果として営業にもつながるのかもしれません。

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