Monthly Archives: 7月 2010

中国NGO訪問レポート第4弾 CANGO

Syntaoのスタッフの紹介で、
NGOをネットワークするNGO CANGOを訪ねました。

cango_office.JPG

正式名称は

中国国際民間組織合作促進会
China Association for NGO Cooperation
http://www.cango.org/

CANGOは180以上のNGOをネットワークするNGOです。
92年にNGO登録をし、MOFCOM(商務部)がサポートしています。

中国のNGOには、大きく以下の3種類があります。

・政府系・登録NGO・・・政府に認定。監査機関も必要。
・草の根・登録NGO・・・市民組織で認定された団体。
・草の根・非登録NGO・・・会社組織として登録。または非合法で活動。

登録NGOは資金の流れなど透明性が高く、
情報公開もしっかりしているので、信頼もしやすいです。

しかし数ある団体の中、たとえば企業がNGOとパートナーを組もうと考えた際、
どこと協力するのがよいか、選ぶのは難しいところ。

そこで、CANGOは中国全土に広がる幅広いネットワークを活かし、
様々あるNGOの窓口の役割を果たします。

CANGOがコーディネート・管理を担い、、
ローカルNGOが実行を担当するという役割分担です。

その他にも、まだCSRの概念が普及していない西の地域で、
NGOや政府関係者、企業を招いてラウンドテーブルを開催し、
ニーズ調査や、コミュニティ開発・労働法のトレーニングを提供したり。

CANGOが中心となって、気候変動に関するNGOをネットワークして
CCCANを結成したり。

とても特徴的な役割を果たしているNGOです。

cango.jpg

Share
Posted in アジアとサステナビリティ | Tagged , , , | Leave a comment

中国NGO訪問レポート第3弾 自然之友

Friends of Nature(自然之友)は中国で
最も大きなNGOの1つです。

事務所の訪問はかなわなかったのですが、
自然之友のリサーチ・調査部門で
環境法・環境政策・情報開示全般を担当している方と
お話しすることができました。

自然之友 
http://www.fon.org.cn/

自然之友は1994年に設立認定が出された
中国で最初の国内NGOです。

創立者が著名な革命家・思想家である
梁啓超氏の孫にあたる方で、
国内の人気も高いといいます。

中国全土に1万人の会員を持ち、
草の根で様々な活動を展開しています。

活動の一例として紹介いただいたのが、
普段の暮らしの中で役立つエコ活動をまとめた
「グリーンアクション・ハンドブック」の発行です。

号数ごとにスポンサーを募る形式で、
たとえば1部~1000部にはNorthfaceのロゴが入っていました。
社員教育にも活用されているそうです。

HPなどのグローバル企業とパートナーシップを組んで
活動を展開しており、まだ日本企業の事例はないそうですが、
今後様々な事例がでてきそうです。

Share
Posted in アジアとサステナビリティ | Tagged , , , | Leave a comment

中国NGO訪問レポート第2弾 China Dialogue

第2弾はChina Dialogueです。

ここはJFSに近い取り組みをしているNGOで、
中国語と英語で中国の環境情報を発信しています。

China Dialogue
http://www.chinadialogue.net/

office.jpg
大きなビルの中にオフィスが

●China Dialogueについて
記事ごとに中英が併記されており、
読者の60%が国内からのアクセス(研究機関、政府、大学、etc)、
40%が海外からとなっているそうです。
ロンドンと北京、サンフランシスコに拠点があります。

●中国独自のイシュー
・農村貧困地域の教育支援
・身体・健康に直接影響する汚染(水、大気、重金属)、
炭坑など劣悪な職場と健康問題

その他に農民工の問題があると指摘していました。

●中国のサステナビリティ発展のためのキー
・ステークホルダー間の連携・コンビネーション
(今は各ステークホルダーのインセンティブがばらばら。正しいインセンティブがつくれるか)
・地方政府をいかにコミットさせるか
・市民社会の発展→政府の後押しに

●中国企業のCSR
・寄付も限定的
・CSRはまだ発展していない=緩やかに定義された「社会貢献」のレベル

日本企業がCSRに取り組むモチベーションなど、
日本の取り組みを参考にしたいと言っていました。

China Dialogueのサイトも参考になります。

china_dialogue.jpg

Share
Posted in アジアとサステナビリティ | Tagged , , , | Leave a comment

中国NGO訪問レポート第1弾 Greenpeace

これから数度にわたって、中国出張時のNGO訪問レポートをお届けします。

1回目はGreenpeaceです。

緑色和平

http://www.greenpeace.org/china/

kai.jpg

●中国のGreenpeace
北京事務所50人、香港事務所80人
と規模は日本よりもかなり大きいですが、
認知度はまだまだのようです。

●「Silent Giants」
私の友人が同団体に勤めており、
企業の環境情報ディスクロージャー部門に所属しています。

彼は昨年発表された、大手企業18社の環境情報公開法(試行)違反を
指摘するレポート「Silent Giants」中国側スポークスパーソンでもあります。
http://www.greenpeace.org/china/en/press/release/silent-giants

ShellやNestleなどの多国籍企業、
ShinoPecなどの中国企業の名前が挙げられており、
日本企業ではデンソー、ブリヂストンの名前があがっています。

●中国の環境事情
いくつか彼が挙げていたポイントを紹介します。

・大きな問題は水質汚染(特に川の汚染)、水不足も。
・人々の環境意識はまだまだ低いのが現状。
・小学校の環境教育もまだ少ない。日本の取り組みに関心ある。
・政府による意識啓発の取り組みは国営メディアを通じて行われている。
環境番組が全チャンネルで強制的に放送されるようなことも。
・企業の環境広告も増加しつつある。
・経済成長がある程度にまで達すると、環境汚染も減少するのでは。
・中国の中で”pollution transportation”(東から西へ)が起きている。

●日本企業について
PRTRに沿ってパナソニックは中国で良い仕事をしている、と言っていました。

彼もまた、ミレニアルズ世代です。
自分のやりたいことを実現するために、NGOに就職したと言っていました。

よきパートナーとして、これからも情報交換を続けていきます。

yunnan.jpg
雲南料理を食べながら・・・

Share
Posted in アジアとサステナビリティ | Tagged , , , | Leave a comment

ユニリーバ 2020年までに紙資源の調達を100%持続可能に

農産物をはじめ持続可能な資源調達に向けた
様々な取り組みを進めているユニリーバが、
7月2日、紙資源の調達に関する宣言を発表しました。

Unilever commits to sustainable sourcing of paper packaging
http://www.unilever.com/mediacentre/pressreleases/2010/Unilevercommitstosustainablesourcingofpaperpackaging.aspx

持続可能な森林への取り組みの一環として、
2020年までに紙・包装資源を100%持続可能な調達に
シフトするとしています。

具体的には、持続可能な方法で管理された森林
またはリサイクル資源で作られた紙資源による調達を進め、
現在62%の割合を2015年までに75%、
2020年までに100%を達成します。

ユニリーバはその他にも紅茶やパーム油などの
100%持続可能な調達を宣言しており、
いずれも目標年を2015年に設定。

ゴールを5~10年単位で設定し、明確な意思が伝わってきます。
中長期ビジョンの策定にあたって、欠かせない要件です。

Iisaak 2007 harvesing in Fortune Channel, Clayoquot Sound

Share
Posted in 中長期ビジョンと指標 | Tagged , , , | Leave a comment

独 2050年までに再生可能エネルギー100%

2050年までに国内の電力を100%再生可能エネルギーで賄うことは可能。

ドイツ環境省は今月7日、
2050年までに脱化石燃料を実行し、
100%再生可能エネルギーに移行することは可能であるとの
見解を発表しました。

IMG_0055 - Clean, Renewable Energy in Raibach, Germany

Germany targets switch to 100% renewables for its electricity by 2050
http://www.guardian.co.uk/environment/2010/jul/07/germany-renewable-energy-electricity

これは現在の技術的・経済的見地からも
現実的な目標であるとのこと。

ドイツはすでに国内の電力需要の16%を
風力や太陽光などの再生可能エネルギーで賄っており、
15年前と比べて3倍に伸びています。

「未来世代が気候変動によって被る損害に比べたら、
移行に必要なコストは大したものではない」

ドイツ環境省代表Jochen Flasbarth氏の言葉が胸に響きます。

Share
Posted in 中長期ビジョンと指標 | Tagged , , | Leave a comment