ダイバーシティへの取り組み-BTのLGBT支援

2008 / 12 / 23 | 執筆者:野澤 健 Takeshi Nozawa

先日、パートナーNGOのJFSが主催する、
法人会員向けの「海外報告書を読む会」に参加しました。

今回のテーマは「ダイバーシティ」。
近年広まりつつある概念ですが、
まだまだ漠としていて、掴みどころがないテーマです。

ダイバーシティは大きく4つの視点から、考えられます。
(マーサージャパン「個を活かすダイバーシティ戦略」より)

1、属性・・・
人種、国籍、居住地、性別、年齢、母国語、身既婚、身体的特徴など
2、人事・組織面の仕組みに基づくもの・・・
所属等級、収入レベル、スキルレベル、勤続年数、勤務形態、所属部門など
3、生活様式
・・・家族構成、ライフスタイル、夫婦の役割分担
4、個人の中にあり、全容が見えにくいもの
・・・価値観、宗教、信条、性的嗜好、コミュニケーションのとり方

多様な個がそれぞれの意見や立場を表明し、混ざり合っていくなかで
組織・集団としてのシナジー効果が生まれることを目指す。
ダイバーシティに取り組む1つの大きな意義が、ここにあります。

日本でダイバーシティというと、どうしても「女性」「障害者」にとどまってしまいがちです。
一方海外では、注目されているテーマの1つに、
「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)」があります。

例えばACCA UK Sustainability Reporting Awards 2008 で一位受賞をしている
イギリスのBritish Telecomの報告書を見てみると、
様々な取り組みが見られます。
BT Sustainability Report 2008
http://www.btplc.com/Societyandenvironment/Ourapproach/Sustainabilityreport/pdf/2008/Employees.pdf

BT.jpg
・BT Kaleidoscope=LGBTのための社内ネットワークをサポートしている
・性転換の手術を受ける際の保障を得られる
・手術後すぐには、顧客業務をしなくてもいいように配慮する
・Transvestite(自分と異なる性別の服装を着たい人)を尊重する
など・・・

BTはStonewallという性的マイノリティを支援するNPOによる
性的マイノリティが働きやすい会社のランキング「Workplace Equality Index」
で100位中11位をとっています。
Stonewall – “Workplace Equality Index 2009”
http://www.stonewall.org.uk/workplace/1477.asp

アメリカにも、同様のランキングがあります。
HRC – “Best Places to Work 2008”
http://www.hrc.org/issues/best_places_to_work_2008.asp

日本の企業でも、金融系の外資を中心に、性的マイノリティに対する
取り組みが行われつつあり、これから注目されるべきテーマです。

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