ポートランドで“Be Happy”を大切に、毎日を送っています。

2016 / 6 / 21 | 執筆者:mihosoga

TSAパートナー Stephen Jensenさん

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アメリカ・ポートランドで翻訳の仕事をしながら、日々の生活を楽しんでいるStephenさん。日本で暮らした時のことから、自ら選んで住んでいるポートランドの魅力、マインドフルネスという瞑想法、Stephenさんの考える“Be Happy”についてまで、いろいろ伺いました。

ENWへの参加:2013年~

経歴:
フリーランス翻訳家(Freelance J-E translator)。

The primary focus of my Japanese interests has for a long time been on the language itself, and now I’m trying to find ways to use the language to explore specific fields. During my four-year stay in Oita, I spent a year attending the prefectural bamboo crafts school in Beppu where I learned how to split timber bamboo and fashion it into strips for baskets. I have a deeper respect and appreciation for traditional crafts thanks to this experience. (See my old blog: www.bamboooita.blogspot.com)

For more than a decade I’ve been grappling with panic anxiety, so much of my sustainability efforts have been very personal. How do I find joy and purpose in my life and work in the face of mental hardship? Through meditation, therapy, and social groups, I am working to build a sense of calm, self-value, and compassion for other living things. My relationship with JFS and EcoNetworks has been very positive in that regard, and I’m looking forward to learning more about and spending time (even if only virtually) with other TSA members.

―TSAパートナーになったきっかけは?エコネットワークスでは、どんなお仕事をしているのですか?

翻訳雑誌の記事でエコネットワークスのことを知りました。TSAパートナーになると、同じ分野の人と知り合えるし、アメリカに帰国してから日本人社会から遠ざかっている感じがしたので、ぜひとも参加したいと思いました。

現在、エコネットワークスでは和英翻訳や英文校正が主な仕事ですが、コラム記事も書いています。(※以前、スティーブンさんが書いた記事はこちらです。)

―普段はどんなお仕事をしているのですか?

60~70%は日英翻訳、残りの30~40%は、英文の校正の仕事をしています。数社と取引をしており、サステナビリティ関係や医療関係の案件が多いです。

―どんなきっかけで、今のお仕事(翻訳、英文校正など)をするようになったのですか?

高校時代から日本語を学び始め、大学では日本語と美術(主に絵画)を専攻しました。せっかく学んだ日本語を仕事で使えるレベルにしたいと思い、在学中に京都の大学に留学しました。その後、大学を卒業してから大分県の国際交流員の仕事をした後、フリーランスの通訳、翻訳家として働き始めました。アメリカに帰国後も、そのまま仕事を続けています。

―日本では、竹細工を学んでいたのだとか?

はい、日本には5年滞在し、そのうち1年間、別府にある竹工芸の職人を育てる県竹工芸・訓練支援センターで、竹細工を学びました。素晴らしい体験でした。その時のことはこちらのブログに詳しく載っています。こちらでも続けたいと思っていたのですが。竹工芸は重労働で、作業で関節が痛んだりするので、残念ながら、帰国してからあまりやっていません。でも、身体の調子が良くなったら、ぜひやりたいです。

―今は、どこに住んでいるのですか?

オレゴン州ポートランドに住んでいます。海、川、山、温泉など自然が豊かで、フレンドリーな人が多く、食べ物が美味しいところです。アメリカは同じような雰囲気の町が多いのですが、ポートランドはユニークな文化を持っており、そこも気に入っています。

カヤックに乗っているところです。

カヤックに乗っているところです。

―自然が豊かでユニークな文化があるなんて、いいですね!どんなところがユニークなのですか?

ポートランドでは”Keep Portland Weird”(ずっとヘンテコなポートランドでい続けよう)というスローガンがあります。地産地消が盛んで、オーガニックのものを扱う店が多いです。サステナブルな街づくりを大事にする、とてもリベラルな町です。

ユニークさの例を挙げるなら、ポートランドでおこなわれているNaked Bike Rideがいいかな。これは自転車に乗る人たちの脆弱さを、みんなで自転車に乗りながら訴えるのですが、Naked=裸!で行います。ポートランドでは、デモのためなら人前で裸になるのが違法ではないので、こういうことができるんです。

―住みやすくて、楽しい町ですね。オフは、どのように過ごしているのですか?

今はたくさん絵を描いています。また、家の裏で家庭菜園をやっています。カフェや公園でデートすることもあります。週1回は、マインドフルネス瞑想法のグループの会に参加しています。

家庭菜園(2015年に撮影)。

家庭菜園(2015年に撮影)。

―マインドフルネスの瞑想とは、どんなものなのですか?

今という瞬間に集中して向き合う(focusing on present moment)瞑想法です。分かりやすく言うなら、禅の瞑想から宗教的な部分をとったような瞑想法です。一般的には、不眠や何かへの中毒症状、精神的な病気の改善、ストレスの軽減、集中力アップ、といったメリットが挙げられています。

私の場合は、20代の頃(今は30代です)パニック障害という怖い病気を経験し、それが長く続いたのですが、マインドフルネス瞑想法を実践するようになってから、症状がだいぶ良くなりました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

―最近は日本でも、少しずつ耳にするようになった瞑想法ですよね。

はい。日本語で書かれた本もいくつか出ていますが、おすすめはCDがついた本です。瞑想法自体は簡単なので、興味のある方はぜひやってみてください。

マインドフルネス瞑想法のグループ。毎週通っています。

マインドフルネス瞑想法のグループ。毎週通っています。

グループの皆でハイキングに行きました。

グループの皆でハイキングに行きました。

―「サステナブルな働きかた」をするために大切にしていることは?

働きすぎに注意しています。自分にとって一番良いバランスは、週に5日、1日6~7時間働くこと。それ以上働くと疲れてしまいます。もちろん、時にはそれ以上の時間がかかる仕事を依頼されることもあります。翻訳家として働き始めた頃は、Noを言うのが怖かったのですが、一度Noと言ってみたところ、その後も仕事の依頼はくるので大丈夫だと気づきました。また、それぞれの取引先に満足いただけるように、例えば、しばらく断り続けてしまった取引先からは少し多めに仕事を引き受けるなど、バランスに注意しながら仕事を調整しています。

―今後の夢は?

1つは “To be a really good artist.”
自分が納得いくような、自分が好きなアートを作り出したいです。理想は、アートにもっとたくさん時間を使いたいです。

もう1つは “Be happy.”
私の場合のHappyな毎日というのは、時には悲しむことも含んでいます。最近、人との関係性においてはVulnerability(脆弱性)も大事だという考え方が広まっています。これは、相手に対して強みばかりだけでなく、弱さ、パーフェクトでない部分もみせていくことで、強い結びつきを作ろう、という考え方です。例えば、デートで相手に強い部分ばかり見せ、弱さや悲しみを見せずにいたら、それは本当の自分を見せていないことになります。弱さも含めてすべてを見せてこそ、しっかりと相手と関係性を築くことができるのです。詳しくは、このTED TALKで話しているので、よかったら見てみてください。

Brené Brown: The power of vulnerability

弱さや悲しみを含め、自分に正直にふるまい、Happyな毎日を送っていきたいです。

手のdrawingです。

手のdrawingです。

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