「食をさまざまなシーンでシェアしよう」~楽しい分かち合いでお腹も心も満たされる~

2019 / 3 / 11 | 執筆者:EcoNetworks Editor

~このシリーズでは、日々の生活で実践できる「食」にまつわるアクションをご紹介します~

一人でゆっくり食事をするのもいいですが、家族や仲間と食を「シェアする」時間も楽しいものです。誰かと一緒に食事をするだけでなく、食をつくること、買うこと、届けることなど、いろいろな場面で食をシェアすることができ、「暮らしの自給率アップ」にもつなげていくことができます。

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【アクション No.1】畑をシェアする
【アクション No.2】食材を共同購入する
【アクション No.3】「おすそ分け」を楽しむ
【アクション No.4】「おすそ分け」を循環させる
【アクション No.5】食の「持ち寄り会(ポットラックパーティ)」を開く
【アクションNo.6】食をつくる時間をシェアする
【アクション No.7】食をテーマにしたイベントを開催する
【アクション No.8】「table for two」や「suspended coffee」などのプログラムに参加する(応援する)
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【アクション No.1】畑をシェアする

「畑で野菜を育ててみたいけど、一人ではちょっと…」という場合、誰かを誘って、一緒に小さな畑から始めてみるのはいかがでしょうか?

夏の草刈りも仲間と分担すればラクになるし、長期間留守にするときなども融通が利きやすくなります。それに、収穫した作物を仲間と一緒に味わう楽しみもあります。食を「つくるシェア」から「食べるシェア」へと自然とつながっていきます。

【アクション No.2】食材を共同購入する

野菜や果物などの食材を購入するとき、農家さんから直接たくさん買えば、お店よりも安くて新鮮な食材を届けてもらえることがあります。一人で食べきるには量が多すぎるかもしれませんが、仲間と共同購入すれば、いろいろな食材を分け合って楽しむことができ、食べ方や保存方法などの情報交換もできます。食材を分け合うために定期的に顔を合わすことになり、お互いの状況や体調などに気を配り合うことができ、コミュニケーションの機会にもなります。

共同購入すれば、送料も安く済ませることができ、たとえば「コープ自然派」では3組以上で共同購入すれば送料が無料になります。

【アクション No.3】「おすそ分け」を楽しむ

家で料理をしてつくりすぎてしまったときに「おすそ分け」するのは、昔から続く食の「シェア」です。自分でつくった料理を誰かに食べてもらうのは喜びになるし、おすそ分けされた心のこもった料理を食べると元気になります。

昔は家の近所同士でおすそ分けすることがよくありましたが、最近は特に都市部では、アパートの隣の部屋にどんな人が住んでいるか分からないし、生活リズムも違う、ということもあるでしょう。近所同士でなくても、ちょっと離れた場所に住む友人に声を掛けてみる、というもありです。山で採れ過ぎたタケノコを車であちこち配りまわったり、一度に採れ過ぎた野菜を干し野菜にして遠く離れた友人に手紙と一緒に送ったり、いろんな形のおすそ分けが可能です。

【アクション No.4】「おすそ分け」を循環させる

たくさんの野菜を「おすそ分け」してもらったけれど、食べきれそうにない、ということも時々あると思います。

そういうときは、おすそ分けしてもらった食材を保存食にして、また別の方におすそ分けするというのはいかがでしょう? おすそ分けされる食べものと共に、喜びの輪も広がっていきます。

【アクション No.5】食の「持ち寄り会(ポットラックパーティ)」を開く

気の合う仲間同士で、誰かの家に集まって「持ち寄り会(ポットラックパーティ)」を開くとう楽しみ方もあります。

たとえば5人集まって、1人1品ずつ5人分の量を持ち寄れば、1品つくるだけで5種類の料理を味わうことができ、お互いがつくってきた料理の話で盛り上がります。レシピを教われば料理のバリエーションが増えてくるし、自分たちでつくった食を囲んでおしゃべりをすると仲が深まってきます。

【アクションNo.6】食をつくる時間をシェアする

各自でつくってきた料理をシェアするだけでなく、気の合う仲間と「食をつくる時間」をシェアするのもありです。

何をつくるかをみんなで話し合うもよし、それぞれの得意料理のレシピをシェアしながら一緒につくるもよし、いろいろな楽しみ方がありそうです。みんなで何かを一緒につくる時間はクリエイティブで楽しいものです。料理を出してもらう一方だと遠慮して気を遣いがちですが、みんなでつくれば全員が遠慮なく一緒に食事できる、というよさもあります。

【アクション No.7】食をテーマにしたイベントを開催する

食をシェアする輪をさらに広げて、食をテーマにしたイベント(フェスやマルシェなど)を開催する、という方法もあります。

週末ごはんフェス』(DU BOOKS 刊)という本を出版されている「うすい会」というご夫婦のBBQ(バーベキュー)ユニットは、河原や公園、ベランダなどでBBQ料理を中心としたフードイベントを開催されています。まずはいろいろなイベントに参加してみることで、食のイベントの新たな可能性が見えてくるかもしれません。

【アクション No.8】「table for two」や「suspended coffee」などのプログラムに参加する(応援する)

外食で、顔の見えない誰かと食を「シェア」するシステムもいろいろ登場してきています。「table for two」の取り組みは、ご存じの方が多いと思います。対象となる料理や食品を購入すると、1食につき20円の寄付金が開発途上国で暮らす子どもたちの1食分の学校給食になります(table for twoのメニューが食べられるレストランの一覧はこちら)。

その他に、「suspended coffee(保留コーヒー)」という、イタリアで始まった取り組みもあります。カフェでコーヒーを注文する際、自分以外の誰かの分を一緒に支払い、ホームレスの方など、コーヒーを買う余裕がない人たちと食を「シェアする」というものです。日本では実施している店舗がまだ限られていますが、行きつけのカフェにそのシステムを紹介してみるのもいいかもしれません。

【ライター紹介】
硲 允(Makoto Hazama)
https://hazamamakoto.blogspot.com/

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