「オーガニックな食を実践する」~身体と地球のために~

2019 / 1 / 10 | 執筆者:EcoNetworks Editor

~このシリーズでは、日々の生活で実践できる「食」にまつわるアクションをご紹介します~

自分の身体の中に、どれだけの農薬が蓄積されているかご存知でしょうか? 調べてみる方法もありますが、もっと簡単なのは、オーガニックの食事に切り替えて排出してしまうことです。

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【アクションNo. 1】オーガニックな食事に切り替えて、自分の身体の変化を感じてみる
【アクションNo. 2】オーガニックの食品が揃うお店やマルシェに行く
【アクションNo. 3】自分が求める「オーガニック」の基準を持つ
【アクションNo. 4】オーガニックな作物を育てている農家さんと知り合いになる
【アクションNo. 5】オーガニック野菜を自分で育ててみる
【アクションNo. 6】オーガニックの良さを伝える
【アクションNo. 7】オーガニックの贈りものをする
【アクションNo. 8】お店にオーガニック作物の取扱を働きかけていく
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【アクションNo. 1】オーガニックな食事に切り替えて、自分の身体の変化を感じてみる

米国を拠点とする「The Detox Project」(デトックス・プロジェクト)によると、オーガニックの食事に切り替えて2週間経つと、体内から農薬のほとんどが排出されたといいます。

また、オーガニックの農産物の方が栄養価が高いという研究もあります。たとえば、イギリスのニューカッスル大学で2014年に行われた研究によると、ポリフェノールなどの抗酸化物質の濃度は、慣行農法の農産物よりもオーガニックの農産物の方が18~69%高くなるケースが見られたとのこと。

農薬や化学肥料は、身体への悪影響が指摘されている他、人間以外の生きものを含めた地球環境にも悪影響を与えます。例えば、欧米では2000年代から、ミツバチが越冬できずに消失したり、働き蜂のほとんどが突然姿を消して群が維持できなくなる「蜂群崩壊症候群」(CCD)が数多く報告されており、その原因の一つに農薬が挙げられています。

農薬や化学肥料の有害性についてはいろいろ言われていますが、まずはオーガニックな食事に切り替えてみる、とういことを実践し、自分の身体で違いを感じてみてはいかがでしょうか?

【アクションNo. 2】オーガニックの食品が揃うお店やマルシェに行く

一般的なスーパーやコンビニなどでは、オーガニックの食品はまだまだ限られています。その中からオーガニックの商品を探すのはなかなか大変なので、まずはオーガニックの商品を中心に揃えているお店やマルシェに出掛けてみるのはいかがでしょうか?

近所にはないと思っていても、探してみると案外身近な場所で見つかることがあります。「(地域の名前) 有機(無農薬) 店」「(地域の名前) オーガニック マルシェ」などでネット検索してみると、見つかるかもしれません。

【アクションNo. 3】自分が求める「オーガニック」の基準を持つ

一概に「オーガニック」と言っても、生産方法はさまざまです。日本のオーガニック認証である「有機JAS」で使用が認められている農薬もあります。有機肥料といっても、動物の糞、海産物を使用したもの、植物性のものなど、さまざま。

店で販売されている農産物には、「オーガニック」「農薬・化学肥料不使用」などとしか書かれていない場合が多いですが、マルシェなどで農家さんと話せる場合は、育て方をいろいろ聞いてみるといいかもしれません。

自分がどういう育てられ方をした野菜を食べたいのかを考え、いろいろ調べてみることで、野菜の育て方への興味や理解が深まっていきます。

【アクションNo. 4】オーガニックな作物を育てている農家さんと知り合いになる

探してみると、近所でもオーガニックの農産物を育てている農家さんがいるかもしれません。「有機農家 (地域名)」「農園 オーガニック (地域名)」などでネット検索してみてはいかがでしょうか?

スーパーや産直などでは、オーガニックの農産物であってもそう表記していない場合もあります。お店のルールがあったり、他の生産者の生産方法を否定しているように見られたくないという配慮が働いたり、いろいろな事情がありそうですが、農家さんと直接話したり、お店の人と仲良くなったりすれば生の情報が得られます。

農家さんと知り合いになれば、田畑を見学させてもらったり、食べたい野菜の種類など希望を伝えたり、それぞれの野菜の美味しい食べ方を教えてもらったり、いろんな楽しい交流が生まれます。

【アクションNo. 5】オーガニック野菜を自分で育ててみる

農作物を育てている現場を見ているうちに、自分でも育ててみたくなるかもしれません。

まずは、苗で買ってきた野菜を庭やベランダで育ててみたり、ポットに種を蒔いてみたり、簡単なところから始めてみてはいかがでしょうか?

農薬や化学肥料を使わずに野菜を育てるのは難しいことだと思われがちですが、今ではいろいろな本やセミナーなどがあり、学びやすい環境が整っています。一概に「オーガニック」といっても育て方は人それぞれ違い、自分の好みや感覚に合った方法を探してみることが大切です。初めて野菜を育てるときの著者のおすすめの本を一冊挙げるとすれば、「これならできる!自然菜園―耕さず草を生やして共育ち」(竹内孝功 著)です。畑仕事の基本から、それぞれの種類の野菜を育てるときの工夫やコツまで、一冊で幅広くカバーされています。

オーガニックの種子や苗は、たとえば、「野口のタネ」(野口種苗研究所)「たねの森」「光郷城 畑懐」「公益財団法人自然農法国際研究開発センター」などで購入することができ、通販もあります。

【アクションNo. 6】オーガニックの良さを伝える

オーガニックな食を選ぶということは、自分の健康のためだけではなく、自然環境を守ることにもつながります。農薬の使用をやめれば、土壌が回復し、いろんな虫たちが棲める田畑になります。川もきれいになり、場所によってはホタルが復活するかもしれません。

そういう広範囲な変化を生み出すには、自分一人だけで実践しているよりも、周りの人たちにオーガニックの良さを伝えていくのが近道かもしれません。

とはいえ、上から目線でオーガニックを押し付けるような伝え方では、拒絶されてしまいます。オーガニックな食に切り替えて体調がどう変わったか、野菜の風味がどう違うのか、オーガニック野菜を育ててみて面白かったことなど、身近な体験を楽しく伝え、自分が楽しんでいる様子をそれとなく示していけば、無理なく伝えることができます。

【アクションNo. 7】オーガニックの贈りものをする

とはいえ、オーガニックがどういいのか、なぜいいのかは、言葉で伝えるのがなかなか難しい面もあり、相手によっては自分の食生活を否定されたと感じる人もいるかもしれません。そっと伝えて広めていくには、たとえば「オーガニックの贈りもの」をする、というのはいかがでしょうか?

買ったり育てたりしたけれど食べきれないオーガニック野菜をお裾分けしたり、お中元などでオーガニックのギフトセットを届けたり。話で見聞きするだけではわからないけれど、実際に味わってみると体感できることがたくさんあるはずです。

【アクションNo. 8】お店にオーガニック作物の取扱を働きかけていく

オーガニックの作物を選んだり、その良さを伝えることは、有機農家さんを応援することにもなります。農林水産省が2007年に発表したアンケート調査によると、49.4%の農家さんが「条件がととのえば有機農業にしたい」と答えています。10年前の調査なので、今はもっと増えているのではないでしょうか。

「条件がととのえば」ということですが、必要な条件として最も多く挙がったのは「生産コストに見合う価格で取引してくれる販売先があること」。

オーガニックの農作物を扱っていないお店もまだ多いですが、近所のお店やよく行くお店の「お客様カード」などで、取扱の要望を伝えていくのもいいかもしれません。

【ライター紹介】
硲 允(Makoto Hazama)
https://hazamamakoto.blogspot.com/

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