メキシコのワークライフバランス?fromメキシコ

2014 / 5 / 13 | 執筆者:EcoNetworks

メキシコの法律で定められている労働時間は、週48時間。
つまり、いまだに週6日8時間労働がベースとなっているのです。
ところがほとんどの会社では週休2日となっています。
これは、48時間を5日間に分割し、週休2日としているためで、
休憩時間を含めた1日の拘束時間は10時間に及びます。

海外資本を活用した製造業誘致を進めてきたメキシコでは、
多くの人が工場で働いています。
製造業では、新工場の稼動時や生産需要の波などにより、
高負荷勤務が続くことがあります。
そんなときはもちろん、10時間の労働後、更なる残業を強いられることとなります。

そんな場面で「家族優先」主義のメキシコ人は、残業依頼を断るのでしょうか。

答えはノーです。
ほとんどのメキシコ人は、残業に協力的です。
それは主に「仕事を失うリスク」への恐怖から来ています。

メキシコでは、誰もが安定した収入を得る機会に恵まれているわけではないうえ、
会社は比較的容易に社員を解雇することができるのです。

北米市場に近い地理的優位性に加え、
低賃金長時間労働が海外資本誘致の引き金となっているメキシコ。

この国に、先進国の成熟した社会で議論されてきた「ワークライフバランス」が
話題にのぼる日が、いつかやってくるのでしょうか。

(岩田弥生@メキシコ)

*本コラムは、エコネットワークスが毎月発行するニュースレターの
「サステナブルワークスタイル・コラム」から転載しています。
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