「食品廃棄やフードロスを減らす」~食の“もったいない”を楽しく実践~

2019 / 1 / 10 | 執筆者:EcoNetworks Editor

~このシリーズでは、日々の生活で実践できる「食」にまつわるアクションをご紹介します~

世界では約10億人が飢餓や栄養不足に苦しんでいる一方、飽食で肥満状態にある人が約20億人に上るといわれています。こうした不均衡を改善するために身近で取り組めることの一つは、食べものを無駄にしないことです。

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【アクション No.1】ドギーバッグやタッパーを持ち歩き、外食での食べ残しを持ち帰る
【アクション No.2】買い物を工夫して、家庭での食品廃棄を減らす
【アクション No.3】保存食の作り方を覚える
【アクション No.4】冷蔵庫とサヨナラする
【アクション No.5】ソーラーフードドライヤーを活用する
【アクション No.6】料理のおすそ分けを楽しむ
【アクション No.7】なるべく自炊する
【アクション No.8】フードバンクを利用する(応援する)
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【アクション No.1】ドギーバッグやタッパーを持ち歩き、外食での食べ残しを持ち帰る

日本では、まだ食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」が年間600万トン以上。平成27年度の「食品ロス統計調査・外食調査」(農林水産省)によると、食品の食べ残し量の割合は、食堂・レストランで3.6%、結婚披露宴では12.2%、宴会では14.2%に上ります。食べきれない量の食事を出され、もったいないと思いながら食べ残した経験がある方は多いと思います。

「ドギーバッグ普及委員会」という団体では、食べ残した料理を持ち帰る「ドギーバッグ」の普及を目指しています。食べ残して捨ててしまうのはもったいないと思っても、持ち帰るのが恥ずかしかったり、食中毒が心配だったりして、躊躇してしまう方が多いようですが、食べ残した料理を堂々と持ち帰りやすい環境が整えば、無駄に捨てられてしまう食品の量が減るでしょう。コンパクトに折りたためるドギーバッグも販売されていて、常々持ち歩いてもかさばりません。宴会など食べ残す可能性が高いときはタッパーを持っていくのもいいでしょう。

ドギーバッグにも使える 折りたためる ランチボックス

ホーショー 折りたためる フラットランチボックス Rサイズ ソラ 「くり返し使える」 LB-017-RSO

reina ドギーバッグ ドッグ RJ058ET11-DG

【アクション No.2】買い物を工夫して、家庭での食品廃棄を減らす

外食の他に、家庭での食品廃棄を減らすための取り組みも可能です。基本は、食べきれる量の食品を購入することでしょう。

生鮮食品は、鮮度の高い食品を選ぶことで、腐らせて廃棄せざるを得なくなる可能性を減らせます。産直や宅配などを利用すれば、比較的簡単に鮮度の高い食材を手に入れることができます。

その一方で、廃棄の一歩手前まで行っている見切り品をうまく取り入れることで、お店での食品ロスを減らすことにつながります。

【アクション No.3】保存食の作り方を覚える

塩漬け、アルコール漬け、瓶詰めなど、いろいろな保存食のつくり方を覚えれば、食品を腐らせることが減り、食卓も豊かになります。

保存食の一つに、発酵食品もあります。ぬか漬けや粕漬けなどの漬け物、味噌、納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズなどはいずれも発酵食品です。発酵食品をつくれば腐敗しにくく長持ちするし、発酵に親しむことで、腐敗との違いが五感でわかるようになり、食べられる食品を捨ててしまうことが減ります。

家族や友人など、身近で保存食を実践している人がいれば、直接教えてもらうのがいいかもしれません。最近では保存食や発酵食に関するワークショップもあちこちで開催されていますし、本で学ぶこともできます。

春夏秋冬の魔法のびん詰め: 作ってみたい保存食レシピ50 (王様文庫) 文庫 – 2015/5/1こてら みや (著)

やさしい保存食と自家製レシピ ― 一生つかえる1年中の手しごとのすべて。 (主婦の友実用No.1シリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2015/7/15 黒田 民子 (著)

体の中からきれいになれる保存食と発酵食 (主婦の友実用No.1シリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2017/2/17主婦の友社 (編集)

【アクション No.4】冷蔵庫とサヨナラする

食品を腐らせずに保存するには、冷蔵庫や冷凍庫が必須品のように思われることが多いですが、冷蔵庫を持たないことで、食品を腐らせてしまうことが減った、という体験談もあります。冷蔵庫がなければ、そもそも保存が効きにくい食品を買うことが減るし、腐りやすい食品を買ったときはすぐに食べきってしまうそうです。冷蔵保存に頼れないので、否応なしに発酵食品などの保存方法を覚える動機付けにもなります。

家庭で通常、電気代が一番かかる電化製品は冷蔵庫だといわれています。冷蔵庫を使わない暮らしをすることで、電気代の節約になり、地球温暖化の原因も減らせます。

【アクション No.5】ソーラーフードドライヤーを活用する

野菜や果物を薄切りにして、太陽光で乾燥させてドライフードにして保存するという方法もあります。

干し網や干しかご、ザルのほか、短時間で乾燥させるには、「ソーラーフードドライヤー」という道具があります。「ソーラーフードドライヤー」は、太陽光を効率よく取り込んで反射させるなどしてその力を増幅させ、食品の乾燥を早めることができます。

那須の「非電化工房」で販売されているほか、自作されている方もいます→「新ソーラーフードドライヤー」(El Diario de Kurikindi)

【アクション No.6】料理のおすそ分けを楽しむ

家で料理を作り過ぎて食べきれないときは、「おすそ分け」という方法もあります。畑で野菜を育てていると、一度にたくさん採れすぎて自宅では食べきれないことがあります。「おすそ分け」は、食べものを無駄にしたいために昔から続いてきた文化のようなものかもしれません。

そして、ただ無駄にしないというだけではなく、「シェア」する(分け合う)喜びも生まれます。近所付き合いが希薄になっている昨今、近所同士でおすそ分けし合うことは減っているかもしれませんが、たまにはいかがでしょうか? 友だち同士でのおすそ分けも楽しいものです。

【アクション No. 7】なるべく自炊する

外食では、その店で食材がどれだけ無駄にされているかが見えづらく、フードロスを極力減らすには、自炊を増やすことが大事でしょう。お店の場合、来客数や注文される料理を事前に完全に把握することは難しく、必要十分以上の食材を揃えておく必要があり、フードロスが発生しやすくなります。行きつけのお店に、どれくらいのフードロスが発生している、それを減らすためにどのような工夫をしているかなどを聞いてみると、いろいろな課題が見えてくるかもしれません。

家で自炊すれば、自分や家族が食べる量くらいは予め把握できるので、好みの料理をお腹に合った量だけ作ることができ、自分で手に入れてきた食材の行方に最後まで責任を持つことができます。

【アクション No.8】フードバンクを利用する(応援する)

フードロスの削減を目指す活動の一つに、「フードバンク」があります。食品メーカーの製造工程で発生する規格外品や直売所の売れ残り、余剰生産物などを引き取り、福祉施設や児童養護施設、炊き出しなどに無料で提供するというものです。

フードバンク活動を行っている団体は、全国あちこちにあり、個人からの提供も受け付けています(全国のフードバンク活動団体一覧はこちら)。

フードバンクを広めていくために、行きつけの飲食店や食品メーカーにその利用を働きかけていく、という取り組みも可能です。

【ライター紹介】
硲 允(Makoto Hazama)
https://hazamamakoto.blogspot.com/

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