ゆとり重視のオーストラリア人fromオーストラリア

2013 / 11 / 13 | カテゴリー: | 執筆者:EcoNetworks

「オーストラリアは生活や仕事がゆったりしている」
という印象を持つ人が多い。

しかし、オーストラリア統計局の調べによると、
実際に就業時間を削減したいと考える人は33%もおり、
「仕事でプライベートが犠牲になってしまう」
「(仕事により)家族友人と過ごす時間が限られる」
と考える人が60.7%もいるのが現状だ。

では、オーストラリア人は「ワーク・ライフ・バランス」が
取れていないのだろうか?

国は社会全体に、バランスのとれたサステイナブルワークスタイルを
実行するように仕掛けている。

今年の7月1日に始まった「flexible working arrangements」政策により、
「雇用者は就業者から出た働き方に関するリクエストに対して
21日以内に返事をする義務」が課せられた。
主に乳幼児や障がい者を持つ親が対象だったものが、
フルタイムで12カ月以上働いた人、あるいはパートタイムで働く人でも
就労年数などの条件を満たせば申請が可能になったのだ。

しかし実情は、「休みを取ってしまうとキャリアに支障がでる」
と考える人が多く、働き方を変える人の数は伸び悩んでいるようだ。

「子どもの送り迎えがあるから」と早退する人、
「親の世話があるから」と働くパターンを変える人。
仕事の効率、男女間の平等、男性の子育て参画などの視点から
ワークスタイルを変える人がもう少し増えてもいいように思う。

(橋本果遊@オーストラリア)

*本コラムは、エコネットワークスが毎月発行するニュースレターの
「サステナブルワークスタイル・コラム」から転載しています。
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